夜間労働者の健康と夜勤明け勤務の危険性について
睡眠が健康維持に大きな役割を果たし、睡眠不足が様々な疾患の原因になりうるという研究は数多くある。
関連して、夜間勤務についても同様に健康被害を懸念する研究がいくつも発表されており、現在も夜間勤務の適切なオペレーションについての検討が様々な業種でなされている。
また、夜勤明け(業務中)の労働者は、マイクロスリープ現象によって著しく集中力が落ちるという調査もある。
しかしながら、これらの健康被害については、短期間で直ちに顕在化するものは多くないため、現場において夜間勤務および夜勤明け業務の危険性が軽視される傾向にある。
そのため、行政機関や業界団体によって夜間勤務および夜勤明け業務の制限やガイドライン作成が必要である。