科学的根拠に基づいて健康になる
『健康的な食事』に関する情報は、書籍、テレビ番組、インターネットなどに溢れかえっており、何が正しい情報なのか判断するのは難しい。
2016年にディー・エヌ・エー(DeNA)が、WELQというサイトで命に関わる医療記事を素人ライターに量産させていた問題からも分かるように、健康や医療に関する情報は玉石混交であり、その多くは科学的根拠がない。
そんな中、津川友介先生の著者「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」では、メディアが刹那的に取り上げる『健康的な食品』は、真実よりも視聴率や売り上げを重視していることを指摘し、科学的根拠に基づいた情報から健康的な食品を選択すべきことを説かれている。
推奨されている5つの基本的な食材
複数の質の高い研究で健康に良い(=脳梗塞、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と言うことが科学的に証明されているのは、(1)オリーブオイル、(2)ナッツ類、(3)魚、(4)野菜と果物(フルーツジュースではダメ)、(5)食物繊維を多く含む雑穀類の5つです。
これらの食材を中心とし、以下の考え方で健康的な食品を選ぶことがポイントになる。
- 精製されてない茶色い炭水化物を選ぶ
- 野菜ジュースより野菜・フルーツを選ぶ
- 赤い肉(牛・豚)および加工肉を避ける
- 成分より食品に注目して選ぶ
特に4.の「成分に注目する」ことは何気に衝撃的な考え方で、サプリメント販売に代表される「○○という成分は健康によい!」という健康ビジネスの多くが否定されてしまう。
実際、特定のサプリメントが健康によいというエビデンスはなく、多くの専門家は食事から栄養をとった方がよいと考えているようだ。
しかもβカロテンのようにサプリメントによる摂取で死亡率が高まる研究結果が存在する成分もあるので、できるかぎりサプリメントの摂取は控えた方がいいだろう。
※ベータカロチンとビタミンAの併用は、肺がんや心血管疾患などの死亡リスクを上昇させる可能性がある。
しかし場合によっては、不足した栄養素を補助的に補う役割として、サプリメントを活用することはあり得る。その場合は、不足した栄養素について自ら健康への影響を調べなければならない。
健康的な外食ができる店
科学的に証明された安全な食事をするためには、自ら食材を選び、自ら調理することが近道となるが、人によっては外食で済まさねばならぬ機会も多いだろう。
そこでこのブログでは、健康的な食事ができる飲食店やレトルト食品、おやつなども機会があれば「健康的な食事カテゴリ」で紹介していく。
コメント