■2018年10月2日:セントレアの現状を更新
インフルエンサーでなくても喫煙規制の声は届く
日本には喫煙習慣が深く根付いており、受動喫煙被害を完全に防ぐことは困難だ。そんな世を変えていくためにTwitter等のSNSで情報発信することも重要だが、社会構造や世間を変革することはそう簡単ではない。
そこで少しでも被害を軽減するため、企業や自治体に積極的な働きかけを行うことを勧めたい。2017〜2018年は、改正健康増進法の成立や東京都の条例などにより喫煙規制関連の報道が増大した。この流れもあって企業や自治体は、喫煙関連の問い合せを無視しにくくなっているように思われる。
先日の記事で、屋外喫煙所状態のコンビニ近隣の住民が、灰皿撤去を求めてコンビニ経営者を提訴した話を紹介した。
ここまでするのは時間とエネルギーが必要とされるが、メールで問い合わせる程度なら手間も少ない。訴訟は最終手段だ。
以下に最近行った喫煙関連の問い合せをまとめた。
名古屋市営地下鉄→誠実な対応
金山駅構内にあるコンパルという全面喫煙可能なエセ喫茶店が入口を開放していたので、交通局に改善を要望した。
◎交通局からは入り口を閉めるよう指導するとの回答をいただいた。
■コンパルは指導を無視して、金山駅をはじめとした名古屋の主要駅地下で毒ガスをばら撒き続けている。
名古屋市→誠実な対応
名古屋市某区の交差点に設置されていた複数の路上灰皿について、「利用者の多い地下鉄駅前の交差点において、学生ほかあらゆる市民が受動喫煙被害に遭っている」と市に問い合わせ。
◎予想どおり設置は無許可だったようで、即座に撤去され、今後も監視をしていただくことになった。
セントレア→JTと提携中のため対応できず
セントレア(中部国際空港)内にあるファミリーマートがタバコ臭くて近づけないので、原因について問い合わせたが、「臭くない」との回答だったので、自ら再調査し、原因を特定して再び問い合わせた。
原因は隣の喫茶店(プロント)にある開放型喫煙席から放出されるタバコの煙。
■店舗に改善を指示した旨と、「喫煙者の方、非喫煙者の方双方に快適なターミナル環境作りを行ってまいります」というタバコ会社顔負けの煙たい回答が届いた。
■設備に変更が加えられた様子は見られないものの、タバコ臭自体は軽減された模様。
■2018年9月:ファミリーマートを含めた喫茶店周辺は濃厚なタバコの毒ガスが漂っている。
中日新聞→無視
2018年4月14日 夕刊 スポーツ面においてJT「メビウス・ゴールドシリーズ」の広告が、日本たばこ協会の定める自主基準(健康に関する注意文言の標記義務)に違反している旨を問合せた。
■返答なし。
(一社)日本たばこ協会-(一社)日本たばこ協会の活動-自主規準に関する事業
製品広告には以下を明瞭に表示する。
喫煙と健康に関する注意文言(広告の15%に相当する面積に表示)
たばこ煙中に含まれるタール・ニコチン量
消費者に誤解を生じさせないための文言
そもそもタバコ広告は法律より上位のたばこ規制枠組条約(FCTC)に違反している。
明和タクシー→無視
「禁煙の千種駅入口で以下のナンバーの老人男性ドライバーが車外で喫煙しており受動喫煙被害を受けました。 タクシー協会によると愛知県内のタクシーは全面禁煙のはずです。 勤務中の違法喫煙をやめさせることはできませんか? よろしくお願いいたします。」
■返答なし。
非喫煙者の声を伝えなければ変わらない
その他、名古屋駅太閤口ツタヤ前の路上にある開放型大規模喫煙所について調査中である。
一度無視されたとしても、タバコ嫌悪・嫌忌の声が重なれば、今はタバコに寛容な企業も変わっていくかもしれない。
健康を勝ち取るために積極的に声を上げて欲しい。
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