中部国際空港(セントレア)の喫煙禁止フロアにアイコス体験ブース
2018年8月27日のセントレア4Fスカイタウンにおいて、アイコス体験・販売ブースの存在を確認した。
ここは飲食店街やフードコートがある屋内であり、もちろん喫煙禁止のエリアになる。
タバコ会社のミスリーディングによって加熱式タバコが無害だと誤認している人が多いようだが、アイコスもプルームテックもタバコ葉を用いた「タバコ」である。
それらは紙巻きタバコに比べれば副流煙が減少しているものの、主流煙中にタバコ特有の有毒物質を含むため、喫煙者の呼気によって周囲の環境が汚染され受動喫煙被害が起こることが分かっている。
また、高濃度のPM2.5発生源でもある。
改正健康増進法に違反
加熱式タバコは、2018年7月に成立した受動喫煙対策を強化する改正健康増進法においても規制対象になっている。
健康増進法の一部を改正する法律(平成30年法律第78号) 概要
このようなタバコ製品の体験ブース設置許可を完全禁煙のフードコート隣に出す中部国際空港株式会社は、公衆衛生意識・遵法意識が低いと言わざるを得ない。
タイでは所持することも違法
セントレアはタイ航空によるバンコクへの定期便がある。そのタイでは、加熱式タバコを含む電子タバコの所持が禁止されており、セントレアで購入したiQOSを持ち込めば逮捕される。
このような製品のターミナル内販促イベントを許すことは誠実な企業のすることだろうか。
中部国際空港株式会社に問い合わせ
2018年8月27日のセントレア4Fスカイタウンにおいて、アイコス体験・販売ブースの営業を確認しました。
フードコートの同フロアでタバコを使用するのは不適切です。タバコ体験コーナ設置の経緯について教えて下さい。
・成立済みの改正健康増進法により、加熱式タバコは明確に屋内での使用が禁止されることを理解していますか?
・加熱式タバコが紙巻タバコと大差ない量のニコチンなど有害物質を含み、周囲の環境を汚染し受動喫煙被害が起こることを認識していますか?
・セントレア定期便のあるタイでは、加熱式タバコを含む電子タバコの所持が禁止されており、セントレアで購入したiQOSを持ち込めば逮捕されることを把握していますか?
JTと提携するセントレアは受動喫煙被害に寛容だ。訪れる際は十分注意して欲しい。
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